ケージーの日記

サッカー/Jリーグ/フロンターレ/その他

Jリーグホームタウン規制緩和について

10月19日に発表されたJリーグホームタウン規制緩和について、ちょっとフロンターレサポーターの目線から
今回の発表、重要なのは主に3点かなと 

1つ目はその中でも最も重要な部分
ホームタウン制とはJリーグの基本理念の根幹であり今回の発表はそれを否定するようなものではない。

2つ目はホームタウン制の負の部分と言われていた要素の規制緩和
ホームタウン外でのイベントの開催や事業展開が可能になる

3つ目はネーミングライツ規制緩和
これについてはまだ決定事項として、もしくは方針としても明確なものはなさそうでここでも何も言わないでおく

1つ目。これは安心した。ちょっとびっくりするようなタイトルの記事が出て、槙野選手がちょっとよくわからないツイートをしてしまったことで結構な人数がパニックになってた気がする。ツイッターをやってない僕にまで父親から質問が来たから、わざわざ槙野のツイートを見にいかなければいけなかったくらいだ。見たところでよくわからなかったが、、まあともかく早とちりが過ぎたのだろうが、槙野は何も悪くない(はず)とだけ言っておく。


諸々総合して、フロンターレサポーター目線からすると撤廃されようが何だろうが、川崎フロンターレというチーム自体が川崎とその周辺地域とそこにいるサポーターとサポーターでない住民たち、これを軽視するはずがない、という絶対の信頼があるのでそこに関しては大した不安はなかった。ただ東京の大田区と世田谷区には大量のフロンターレサポーターもしくはこれからサポーターになるであろう人々がいることは予想されるので、そこで事業展開できることのメリットも容易に想像できる。

例えば、大田区蒲田駅(1駅で川崎駅)の駅ビルの屋上には東京ヴェルディの名を冠したサッカースクールがある。ここに通ってる小学生たちがJリーグを観戦するとなったとき、Jリーグチームを応援するとき、どこのスタジアムに行くだろうか。ヴェルディを見に行こうとなっても飛田給に行くのはかなりしんどいだろう。ここに通っている子供たちが日頃からサッカーを見る習慣がなかったとしたら、彼らからJリーグを見る機会をうばっていることになるまいか。もしこれがフロンターレのスクールだったとしたら。等々力競技場までチャリで15~30分圏内(東急多摩川線池上線沿いに住んでいたら距離的にはもっと近いだろう)に住んでいるにもかかわらず、その存在を知る機会すらない子供がいる可能性も否定できないのではないか。
二子玉や蒲田で事業展開できるとしたら、大きなメリットがあると感じずにいられない。フロンターレユース出身のデュークカルロス(現町田)や来季加入のフロンターレユース出身GKの早坂などまさしく多摩川線池上線沿いで育った選手たちではないか。彼らのような選手が増える可能性も出てくるともなれば大いに期待してしまうではないか。

 

川崎フロンターレにとってはあからさまに恩恵がありそうな規制緩和であるが、他ちーむにとってみても東京をはじめとする大都市圏で事業展開やイベントの開催などが解禁されることの意味は小さくない。東京在住のコンサドーレサポの知り合いなど大勢いるし、鹿島サポも東京都民が多いというのもよく言う話だ。

 

これらすべて恩恵の根底にはいままで律儀に守ってきたホームタウン制度(ホームタウンを軽視するチーム(ヴェ〇ディ川崎とか)も中にはあった)があり、シャレンほか様々な草の根活動があり、百年構想を掲げて日本におけるサッカー文化の裾野を地道に広げてきた歴史があることを忘れてはならない。それがあったからこそ、これだけサッカー文化と呼んでもいいであろうものを形成できたのだ。

僕らの愛するJリーグとその文化が一体どんなものなのか知りたければ津村喜久子の「ディス・イズ・ザ・デイ」を読みましょう。必読書です。